中学生になると学校での人間関係で悩んだり、いじめ問題に苦しめられるといった悩みが尽きません。
中学生になるとなぜ人は人の心がわからなくなるのでしょうか?
中学生になると平気で人をいじめるような人間にならないよう、心の教育にお勧めの小説を7冊紹介します。
中学生のうちに読んでおきたい小説の特徴

中学生のうちに読んでおきたい本の特徴について解説します。
青春小説
中学生のうちに読んでおきたい小説として一番お勧めしたいものは、小学校高学年から中学生を主人公とする青春と友情を描いた小説です。
中学生が悩みやすい問題をテーマとして取り上げ、展開されていく青春小説には同年代の学生の心の内が書かれています。
「いじめ問題」「友達がいない孤立感」「大人たちからの的外れな説教」
中学生たちのイライラには必ず原因があるのに、思春期だからと言ってまともに話を聞こうともしない親。
中学時代というものは、勉強の難易度が上がる時期であると同時にストレスも増える時期です。
そんな中学生の心の悩みに共感してくれる青春小説は、ちょっとした心のオアシスのような役割も果たしてくれるはずです。
面白く、話題性のある小説・漫画
中学生にとって面白く、話題性のある小説や漫画はクラスでも話題に上りやすい本です。
学校内でのみんなの話題についていくために、ライトで楽しく読める小説や漫画を読むことも中学生には重要なことです。
中学生にとって面白いと思える楽しい小説は映画化することも多く、
子供から大人まで幅広く楽しめるものがほとんどです。
できるだけ多くの「面白くて話題性のある小説」を読んでおくことで友達との話題の幅も広がります。
昔の偉人の小説、歴史小説
井上靖や芥川龍之介、アンネフランク、川端康成といった昔の偉人の小説や伝記も中学生のうちに読んでおきたい本です。
そして様々な歴史を題材にした各種の歴史小説を読むことも、日本や世界の歩みを理解する助けになります。
特に昔の偉大な小説家の作品は中学生に人の心の機微を学ばせてくれます。
井上靖や川端康成といった作家は数多くの名言を残しており、名言に含まれる深い意味を考えることも中学生にお勧めです。
川端康成の名言の一例「誰にもかれにも、同じ時間が流れていると思うのは間違いだ」
中学生にお勧めの小説・漫画ベスト7

重松清 「きよしこ」
中学生に人気の小説家、重松清著作の「きよしこ」は夢の中にしか友達がいない孤立した転校生が主人公の小説です。
吃音が原因で言いたいことを言えずに落ち込んでいく子供の心の悩みを表現しています。
きよしこの著者である重松清も幼いころ吃音に悩んでいたようで、この小説は実体験に基づいた部分も多いそうです。
小学生から高校3年生までの成長の過程で、吃音に悩む子供がどのように生きていくのか、涙なしでは読めない小説です。
重松清 「かぞえきれない星の、その次の星」
多くの小学生、中学生の心をつかむ小説家、重松清の著作「かぞえきれない星の、その次の星」は11編からなる短編集です。
冒頭の「こいのぼりのナイショの仕事」はコロナによって休校になった学校を舞台に、寂しさと明るさをテーマに書かれた物語です。
その他にも11編の小さな星の物語が収められているのですが、
そのすべてが数えきれない小さな希望とさみしさと、独特の重松清ワールドで満ちています。
重松清の著作はこのほかにも多く、いずれも優しい表現や世界観が特徴です。
子供から大人まで、多くの読者に青春時代の感動や郷愁を呼び起こしてくれる小説です。
住野よる 「また、同じ夢を見ていた」
住野よる著作の「また、同じ夢を見ていた」は友達のいない女子小学生の主人公が、
リストカットの跡がある女子高生やアバズレとののしられる女性などとの出会いを通じて
それぞれの幸せの形を模索していくというテーマの物語です。
中学生女子の悩みの代表といえば学校での人間関係です。
中学生女子特有の悪質な陰口は心に深い傷を負わせます。
女の敵は女という言葉は、女同士の陰口から生まれた言葉です。
学校で同級生の陰口が止まらない中学生女子にぜひ読んでいただきたい1冊です。
住野よる 「よるのばけもの」
夜になると化け物になる中学3年生の主人公が、ある夜学校に忘れ物を取りに戻ったという設定から始まる小説が「よるのばけもの」です。
忘れ物を取りに戻った夜の学校にいたのは、クラスでいじめられている矢野さん。
中学生特有のいじめを正当化する思考と集団の暴力、といったリアルなテーマを題材にしています。
主人公が化け物になる設定がファンタジー色を強めていて、面白く読める小説です。
漫画 二月の勝者
TVドラマ化されたことで話題にもなった漫画、「二月の勝者」は受験をテーマに描かれた漫画です。
中学受験に臨む小学生と親、塾の教師たちの人間ドラマが描かれています。
中学受験を経験した人も、そうでない人も、悩みながらも勉強に取り組む小学生たちの真剣な姿に心打たれるはずです。
本気で中学受験に取り組む子供と親の間のトラブルなど、リアルに描かれているので現場の中学受験性にも読んでほしい漫画になっています。
漫画 アンサングシンデレラ
荒井ママレ著作のアンサングシンデレラは、小学校に学校薬剤師の手伝いとして赴任した葵みどりを主人公とする漫画です。
学校薬剤師というあまり耳にしない職業を題材にし、楽しみながら様々なテーマを深く学べる漫画になっています。
このような、職業をテーマにした漫画は中学生の将来の目標をつかむきっかけにもなりやすいです。
世界にはどんな仕事があり、どのような人間関係で悩むのか、そういったことを学べる漫画はこのほかにも多く出版されています。
中学生のうちに、ためになる楽しい漫画をできるだけ読んでおきましょう。
芥川龍之介 羅生門
日本の古典文学作家といえば芥川龍之介をお勧めします。
芥川龍之介の代表作、羅生門は現代語訳シリーズも出版されています。
この世の地獄のような飢饉に苦しんだ時代の日本を書いた羅生門は、教科書にも採用されています。
芥川龍之介のような昔の小説家の作品は現代では読みにくいものが多いですが、その中でも芥川龍之介は初心者にも理解しやすい作品が多いです。
古典文学を読むことで、日本語の深い表現や人間の心情を学ぶことができます。
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