SF 書評

夏への扉「猫と夏がテーマの時間旅行SF小説」|書評・感想

冬になると夏への扉を探し始める飼い猫ピートが物語の随所に出てくる、猫好きにも人気の時間旅行SF小説が、「夏への扉」です。

ロバート・A・ハインライン著作の不朽の名作です。

かわいい飼い猫ピートをかわいがる主人公が楽しい

冷凍保存で未来に行ける時間旅行が可能になった世界のSF小説、夏への扉では主人公と猫のピートの様子がとても微笑ましいです。

いつどこに行っても、常に猫のピートのことを心配し、気にかけている飼い主の描写は

猫を飼っている多くの人の共感を呼ぶはずです。

「夏への扉」は猫をメインとしても楽しく読めるSF小説の鉄板だよ。

最後のラストシーンまで飼い猫の将来を考え、猫ちゃんが亡くなってしまったらどうしようと考えた末の飼い主の行動にも多くの猫の飼い主が共感することでしょう。

宇宙の壮大な物語ではなく、気軽に読めるSF小説

夏への扉はSF小説によくあるような宇宙の壮大な理論に関する表現や、大きな宇宙戦争といった展開はありません。

飼い主と猫のピートが時間を超えた旅行をし、

その過程で起きるトラブルを乗り越えて結末までたどり着くといった内容になっています。

ラストシーンまで猫のピートが気になってたまらない飼い主がほほえましく、楽しく、気軽に読めるSF小説です。

小説で、文字しか見えていないのに猫のかわいい表情が見えるような気分にもなれます。

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